#06 遥かに望む霊峰か”もふもふ”か。どっちを選ぶ?
足湯を出てすぐ、
我々は坊っちゃん広場の奥にある
ホテルへと向かった。
「是非うちのコンセプトルームを
見学していってください。」
そうおっしゃるのは、
ホテル古湧園 遥の広報・真鍋さん。
隊長たるもの女性の誘いを断ることなど愚の骨頂。
いざ行かん!
この春完成したばかり「遥・石鎚リトリート」
西日本一の標高(1982m)を誇る石鎚山は、
古くは、あの空海さんも修業したとされる霊峰。
その圧倒的な存在感と
ダイナミックな鎖のアートが、
我々に無限のパワーを注入してくれる。
その活力に身をゆだねていると、
何やら部屋に人影が。
「誰だ!?」
「総支配人の新山です」
失礼いたしました。。。
新山さんが石鎚山と道後温泉の関係を
生き生きと語ってくれた。
毎年”お山開き”の後、
石鎚山に道後温泉の湯を奉納しているのです。
石鎚の神様に道後のお湯を堪能していただく
”お身ぬぐい”という神事で、
実は私も毎年参加して石鎚山に登っているんですよ。
新山さんは笑顔で続ける。
言い伝えですが、
大昔に道後の湯が枯れてしまったことがあったとか。
当時の人々は石鎚の神様に祈ったそうです。
すると、再びお湯が湧きだした。
石鎚の水脈と道後は繋がっていると言われています。
私たち現代人も
石鎚山の恩恵を受けて生活していますよね。
確かに石鎚山系のおかげで、
松山は温暖な気候で晴れた日が多い。
台風などの災害も少なく、
野菜に魚など豊かな自然の恵みも授かっている。
道後も石鎚も我々にとって大切な存在なのだ。
道後と砥部動物園も関わりがありますよ。
と、真鍋さん。
実は筆者は知っている。
(歳がばれるが)小学校の遠足で、
道後動物園に行ったことがあるのだ。
道後動物園は昭和62年に閉園し、
翌年お隣の砥部町に移転。
砥部動物園として生まれ変わったのです。
「TOBEZOO ROOM~夢見るピース~」
入るや否や、隊員たちのテンションはMAXに
(君たち…さっきまでしおらしかったのに…)
もはや説明不要の癒し空間。
やれやれ。
隊員たちが落ち着くまで、
遥か石鎚を想いつつ、
石鎚黒茶をすすりながら待つとしよう。