思い出の味や懐かしい味、そんなふとした瞬間に
食べたくなる味ってありますよね。

私が中学生の頃、
土曜日は父が迎えに来てくれていました。
その帰りによくランチを食べに行ったのが
ファミリー中華「すけろく」さんです。

今回は、そんな松山市民のなじみの味
チャイナハウス「すけろく」の髙野社長に
お話しを伺いました！

と、本題に入る前に・・・
飯テロどーーーーん！！

事務所にお邪魔する前に、
しっかりランチをいただきました(笑)

ピークを避けた１４時頃にも関わらず
お客さんが並んでいることに驚き。
安定の人気っぷりです。

ランチメニューの選択肢の多さにワクワクしながら入店を待ち、
お腹いっぱいいただきました！

皆さんもお腹が空いてきたでしょう？？
さて、本題に移ります(笑)

満州から本場の味を松山へ

時は遡り、激動の昭和２０年。
社長の祖父・肇さんが戦争で満州国に滞在する中
餃子製造法を教わったことで歴史は始まります。

終戦となり、昭和２２年に家族で日本に帰国。
翌年に屋台店「助六」で餃子の販売を開始し、
その３年後には三番町に
餃子専門店「助六餃子老舗」を創業。

はじめは餃子専門店だったとは・・・
どうりで餃子が美味しいはずだ・・・！！

以後、道後店・花園町店、本町店などなど
次々と新店舗をオープン。
昭和３３年には現在の三番町に
「助六の餃子総本店」を開業し、
本格円卓料理の提供が始まりました。

餃子専門店からファミリーレストランへ

そしてついに昭和５５年、
郊外型中華ファミリーレストラン１号店
「チャイナハウスすけろく吉藤店」がオープン！

当時は中華といえば大人数で
大皿で食べるのが主流。
一人前ずつ提供するスタイルは斬新で、
多くの家族連れでにぎわいました。

家族で過ごす楽しい時間のお手伝いができたら

ところで皆さん！
一度はこれ、見たことありますよね？？

この中に、すけろくさんの営業理念が
詰まっているなと感じます。
「汚れを気にせずゆっくり食べて」という
世のお母さんたちの味方。素敵すぎる・・・！！

ファミリーレストランを営むということは
家族のために何ができるかを考えること。

その思いと優しさが詰まったお店だからこそ、
７０年以上もの間、
たくさんの人に愛され続けているんですね。

ただ、喜んでほしくて。それだけです。

続いて、こちらをご覧ください。

こちら、すべて「ちびっこ会員」の特典です。
小学生までのお子さんが対象で、
５００円で入会すると、なんと卒業するまで
さまざまな特典が受けられるそう。

こちらは先日行われた「いも堀り大会」の様子。

ちびっこ会員の中から抽選で１，０００組の
家族を無料で招待し、自分で掘った芋を
プレゼントするというこの企画！

家族で参加できるイベント、最高ですよね！
会場では焼きたてのサツマイモも
食べられるそうです。

「喜ぶ顔が見たい」というその気持ちだけで
利益は度外視。

「まさに社会貢献ですね」と言うと
「社会貢献だなんて思っていませんよ。
喜んでほしいだけ」と返す髙野社長・・・
心からの一言が沁みました。

家族で食事にいく、それだけでもうイベントなんです

子どもの頃、家族で外食するのって、
ちょっとしたイベントじゃなかったですか？
大人にとっては何気ないことも、
子どもにとっては特別なことだったりする。

その家族のイベントを私たちが
特別な思い出にするお手伝いができれば。
その思いは料理そのものにも込められています。

お店で提供される料理は、すべて手作り！
やはり、美味しいには理由があるんですね！！

これからも地域一番店であり続けるために

店舗の数は増やさないのですか？と尋ねると、

「いやいや、野菜を刻む工程から手作りで
料理を提供する。それが助六の伝統。
こだわりです。そのこだわりを保つには、
１つの店舗に最低４人のコックさんを1人前に
育ててからでないと、
店舗は増やせないんですよ。」

と、笑顔で真摯に答えてくれる髙野社長。

インタビューの中で何度も口にしていた
「お客様に喜んでもらう」
「家族で訪れるファミリーレストランで
あり続けたい」
創業当時から受け継がれるその思いこそ
助六の味、松山の味、家族の味なのです。

さぁ、今日は家族で
おいしい中華を食べに行ってはいかが？？