#02 唯一無二。最古の湯につかり最先端のアートを浴びる
再び商店街に出て歩くこと30秒・・・
L字の曲がり角が見えてきた。
角には、地元民に愛される「椿の湯」。
さらにその先に視線を向けると、
目に飛び込んでくる
色鮮やかな花!花!花ー!
こちらは、蜷川実花さんの
「飛鳥乃湯泉インスタレーション」。
みんなの道後温泉 活性化プロジェクトの
作品のひとつだ。
踏むのを躊躇うほど美しい床面が広がる先に、堂々と佇む「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」。
・・・皆さんお気付きだろうか?
見上げると、道後温泉本館のシンボル
「塔屋」と「白鷺」がここにも。
本館の方角を一心に見つめるこの鳥は、
本館の白鷺に恋しているとか、いないとか。
本館から歴史と伝統を受け継ぎ、
今日も健気に羽を広げて
道後の街を見守っている。
さぁ、足元に視線を戻そう。
見渡す限りの極彩色に飛び込んだら、
撮影大会の始まりはじまり。
どこにカメラを向けても絵になるこの景色を写真に収めない手はない。
2階の縁側から見下ろすと、こんな感じ。
ぜひ、いろんな角度から眺めてみてほしい。
さて、ここからは
飛鳥乃湯泉の館内を少しご紹介。
ひとたび入口を潜り抜けると、そこは別世界。
ヒノキの香りで気持ちが落ちつく。
至福のひとときだ。
見渡すと、愛媛の伝統工芸品が館内を彩り、
まさに湯屋という名のミュージアム。
まずは浴室。
源泉掛け流しの美人の湯に浸かると、
視線の先に広がる大きな砥部焼の壁画が。
太古の道後温泉が描かれた壁画を眺めていると、鳥のさえずりが聞こえてきそう・・・
いや、待てよ。聞こえる・・・
これは間違いなく聞こえている。
なんと、お風呂の中で
プロジェクションマッピングが始まった。
こんな温泉が他にあるだろうか。
壁一面に道後の歴史絵巻が鮮やかに映し出される。
毎日30分毎に放映されているので、
ぜひ一度見ていただきたい。
ただし!!
目の前に広がる美しい映像に見入るあまり、
ついのぼせてしまわないよう要注意!
美人の湯で疲れを癒した後は、
ぜひ道後温泉ならではの
お茶のお接待を体験してほしい。
大広間や個室など選ぶコースによって、
全く違った作品たちが出迎えてくれる。
湯上がりビールもいいけれど、
湯上がり煎茶も侮れない。
アートとお湯とお茶菓子と。
五感を刺激するおもてなし空間に、
身も心も満たされること間違いなし。
おまけ。
大広間に飾られている「新・道後温泉絵図」。
一つの絵の中にさまざまな時代が交差する
遊び心溢れた作品だ。
よーーーく見ると、愛媛・松山で愛される
あのキャラクターや、あの偉人まで・・・
隠れキャラを探してみて。